セマンティックWeb委員会

掲載日:2002年9月5日
◆趣旨
来るべき高度情報処理のあり方を抜本的に変える可能性を秘めた新たなWeb技術の開発が、欧米において急速に進行中です。その技術はセマンティックWeb技術です。
現在のWeb技術が、Web情報を人間が読んで、人間が理解し、人間が操作することを前提にしているのに対し、セマンティックWebは、Web情報をエージェントにより人間を介することなく処理させることを目指しています。これによりインターネット上での単純で機械的な作業の自動化を実現し、経済活動の効率化と社会や家庭の利便性の向上を飛躍的にもたらします。
このような状況の下でINTAPと慶應義塾大学SFC研究所は国内外の研究者によるセマンティックWebの最新動向、W3C(World Wide Web Consortium)(注)における標準化活動の経緯や今後の動向、民間企業関係技術者による企業的見地からのセマンティックWeb関連技術の最新動向についての講演を通じて、我が国IT関係研究者及び技術者に本技術についての認識を深めて頂き、今後この研究が促進されることを期待して下記のようなコンファレンスを開催致します
(注) W3C(World Wide Web Consortium):Web技術のデファクト標準を制定する非営利の国際的コンソーシアムで、米国マサチューセッツ工科大学計算機科学研究所(MIT/LCS)、フランス国立情報処理自動化研究所(INRIA)、日本の慶應義塾大学SFC研究所の三者がホスト組織として共同運営している。
 
◆背景
(1) 全般的な背景
  Webはインターネットのキラーアプリケーションとして、ネットワークビジネス、ドットコムビジネスをはじめとしてさまざまな場面での使い方ができ、サイバー社会の実現 には無くてはならないものとなっています。Web技術により人は情報アクセスでの物理的、空間的、時間的制約から開放され、経済活動も大きく効率化され、多くの新規産業が創出されています。
  しかし、このようにWebの普及と共に新たな問題が発生しています。情報は氾濫し、真に必要な情報のアクセスが難しくなっています。また、現在のWeb情報は人が理解できてもコンピュータが理解できるものではないので、有益な情報を得るためには細かな操作・指示をする必要があります。この為、IT技術に詳しい人しか十分にWebを使いこなせず、デジタルデバイドの要因ともなっています。こうした現Web技術の限界を克服し、新しいWebの世界を実現しようとするのがセマンティックWeb技術の研究です。
 
(2) セマンティックWebが目指す世界
  セマンティックWebは、Webサイトにある情報にセマンティックス(意味情報)を付加して、人に代わってソフトウェアで自動的処理ができる新しいWebの世界を拓くものです。現在、世界中に分散配置されているWebの情報をそのセマンティックスを使ってエージェントが自立的かつ、効果的に情報を連結し自動処理することを可能とするものです。映像や画像などのマルチメディアデータベースでは、その検索を効率よく行うためにメタデータを付与する方式が元々考えられていたことから、セマンティックWebはマルチメディアの情報をより活発にする可能性を含んでいます。
  セマンティックスは、「言語の意味論」です。意味は構文(文法)に比べて、定義が難しく、また多様な意味の表現方法が存在します。セマンティックWebでは、Web情報のセマンティックスをリソース記述規則(RDF:Resource Description Framework)とオントロジ(語彙の体系)で表現するもので、W3Cを中心に標準化が進んでいます。
セマンティックWebにより、次のような新しい世界が拓かれます。
   (a) IT技術に弱い人に優しいWeb世界を実現します。
   (b) 巨大な分散知識データベースとしてWebが活用できます。
   (c) バラバラな情報を統合化することにより、新たな世界が生まれます。
このようにセマンティックWebはIT社会を実現する重要技術であり、我が国での早急に本研究や開発プロジェクトを推進する必要があります。

セマンティックWeb技術についての概要解説、W3Cにおける標準化活動の経緯や今後の動向についての講演をW3Cから海外関係者及び我が国のホスト組織である慶應義塾大学関係者の講師により行い、企業的見地から民間企業関係者によるセマンティックWeb関連技術の最新動向についての講演を行う。
◆日 時
平成14年9月18日(水)
◆場 所
慶應義塾大学 西校舎ホール(864名収容)
  (〒108−8345 東京都港区三田2−15−45 電話 03−3453−4511)
  http://www.mita.keio.ac.jp/map-j.html
◆主 催

 慶應義塾大学 SFC研究所
  財団法人 情報処理相互運用技術協会(INTAP)
◆後 援

 経済産業省
  社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)
  財団法人 インターネット協会(IAjapan)
◆定 員
400名
◆参加費
有料 一名当り3,000円
  (INTAP、慶應義塾大学SFC研究所及びIAjapan賛助会員および学生は無料)
◆プログラム
10:00〜10:10
    主催者側挨拶 INTAP専務理事 若松茂三
10:10〜10:40
    来賓講演「e−Japan計画とIT技術の今後」
    経済産業省 商務情報政策局情報プロジェクト室長 牧内勝哉
10:40〜11:10
    「セマンティックWebとは」 慶應義塾大学環境情報学部教授 萩野達也
11:10〜11:40
    「セマンティックWebと既存Webサービス」
    日本電気株式会社清水昇
11:40〜13:00
    (昼食)
13:00〜13:10
    主催者側挨拶 慶應義塾 常任理事 斎藤信男
13:10〜13:35
    「メタデータとその活用」
    株式会社富士通研究所 津田宏
13:35〜14:00
    「セマンティックWebとオントロジ記述言語」
    松下電器産業株式会社 清野正樹
14:00〜14:25
    「セマンティックWebのツール」
    沖電気工業株式会社 森田幸伯
14:25〜14:50
    「セマンティックWebの応用システム」
    日本電気株式会社 細見格
14:50〜15:10
    (休憩)
15:10〜17:00
    パネルディスカッション
       「セマンティックWebは本当に使えるか」
    モデレータ:
       慶應義塾大学環境情報学部教授 萩野達也
    パネリスト:
       日本アイ・ビー・エム株式会社 小倉弘敬
       株式会社日立製作所 来間啓伸
       富士通株式会社 川村直道
       三菱電機株式会社 今村誠
       日本電信電話株式会社 佐藤宏之
※ 基調講演として予定していたラルフ・ズィック氏は都合により来日できなくなりました。
    プログラムが変更になったことをお詫び致します。 ※
◆実施体制
(1)プログラム委員会
    委員長  萩野(慶應義塾大学)
    委員   清水(日本電気)、小島(INTAP)
(2)運営委員会
    委員長  神原(INTAP)
    委員   清水(日本電気)、小島、香取、桂川(INTAP)
◆定 員
400名
◆申込締切
2002年9月13日(金)(定員になり次第締め切ります)
◆参加費
有料 一名当り3,000円(当日受付にて申し受け、領収書を発行します。)
但し、慶應義塾大学SFC研究所関係者、INTAP及びIAjapan賛助会員及び学生は無料です。
  賛助会員かどうかはそれぞれ次でお確かめ下さい。
    INTAP : http://www.net.intap.or.jp/INTAP/outline/sanjo.html
    IAjapan : http://www.iajapan.org/iajapan-members.html
◆参加申し込み
事前参加申込みを締め切りました。
当日受付を予定しておりますので、直接会場にご来場下さい 。
◆お問い合わせ窓口
〒113-6591 東京都文京区本駒込2-28-8
  文京グリーンコートセンターオフィス 13階
  (財)情報処理相互運用技術協会(INTAP)(桂川、香取)
  TEL : 03-5977-1301  FAX : 03-5977-1302
  E-mail : katuragawa@intap.or.jp




KEIRIN このコンファレンスは、競輪の補助金を受けて開催いたします。

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