このドキュメントは
Feature Synopsis for OWL Lite and OWL
W3C Working Draft 29 July 2002
http://www.w3.org/TR/2002/WD-owl-features-20020729/
の和訳です。
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W3C

Feature Synopsis for OWL Lite and OWL

W3C Working Draft 29 July 2002

This version:
http://www.w3.org/TR/2002/WD-owl-features-20020729/
Latest version:
http://www.w3.org/TR/owl-features/
Editors:
Deborah L. McGuinness (Knowledge Systems Laboratory, Stanford University ) dlm@ksl.stanford.edu
Frank van Harmelen (Free University, Amsterdam) frank.van.harmelen@cs.vu.nl

Abstract

OWL (Web Ontology Language) はW3CのWeb Ontology Working Groupで設計中の言語で,コンテンツの表示だけでなく,内容を理解する必要のあるアプリケーションで利用できる言語を提供することを目的としている.OWLは,XML,RDF,RDF-Sなどと比べ, 表現力を高めるための新たな語彙を用意することにより,Webコンテンツの機械可読性を大きく促進する.このドキュメントは,OWLの概論を記述したもので,まず最初に,OWL Liteと呼ばれるOWLの簡易版について説明し,次に,OWL Liteに何が付加されるかによって,OWL全体を説明する.

Status of this document

本節ではこのドキュメントが公開された時点での状況について述べる.今後,他のドキュメントが本ドキュメントに置き換わる可能性がある. 最新のW3C Recommendationsと他の技術レポートは http://www.w3.org/TR/で閲覧できる.

本ドキュメントはW3Cのメンバーと他の関心のあるグループのための作業ドキュメントであり,いつでも変更され,置き換えられ, あるいは他のドキュメントによって無効にされる可能性がある.

本ドキュメントは,W3C Semantic Web Activityの中の Web Ontology Working Groupによって作成されたものである. Web Ontology Working Groupの目標は Web Ontology Working Group charterの中で示されている.

本ドキュメントに対するコメントはW3Cのメーリングリストpublic-webont-comments@w3.orgに送付していただきたい.

本件に関する特許開示は現時点ではない.


目次

  1. はじめに
  2. 言語概要
    1. OWL Liteの概要
      1. OWL Lite RDF Schema Features 概要
      2. OWL Liteにおける同一性と非同一性の概要
      3. OWL Liteのプロパティ特性の概要
      4. OWL Lite Restricted Cardinality 概要
      5. OWL Liteのデータタイプの概要
      6. OWL Liteのヘッダ情報の概要
    2. OWLの概要
      1. OWL Class Axioms 概要
      2. OWL クラス表現の論理的組合せの概要
      3. OWL Arbitrary Cardinality 概要
      4. OWL Filler Information 概要
  3. OWL Liteの言語特性
    1. OWL Lite RDF Schema Features
    2. OWL Liteの同一性と非同一性
    3. OWL Liteのプロパティ特性
    4. OWL Lite Restricted Cardinality
    5. OWL Liteのデータタイプ
    6. OWL Liteのヘッダ情報
  4. Incremental Language Description of OWL
  5. まとめ

1. はじめに

OWL Web Ontology Language はW3CWeb Ontology Working Groupで設計中の言語で,コンテンツの表示だけでなく,内容を理解する必要のあるアプリケーションで利用できる言語を提供することを目的としている.OWL言語は使用する語彙とこれらの語彙で表される実体間の関係を明示的に記述するために使用することができる.このように,OWLは,XML,RDF,RDF-Sの上位に位置し,Webコンテンツの機械可読性を高める.OWLはDAML+OIL web ontology languageを改良したもので,DAML+OILの設計とアプリケーションでの使用から得られた知見を取り入れている.

このドキュメントの目的は,記述子の簡単な説明をリストアップすることで,OWLの概要を示すことにある.OWLのより完全な仕様については,OWL reference description documentOWL Web Ontology Language 1.0 Abstract Syntaxの2つのドキュメントを参照していただきたい.

このドキュメントでは,最初にOWL Liteと呼ばれるOWL全体のサブセットについて述べる.OWL Liteの目的は,ツール作成者から見て,簡単で使いやすい言語を提供することにある.こうしたツールがOWLの幅広い使用を促進し,OWLの言語設計者がツール開発者の集まってくる言語を作ることを期待している.DAML+OILのような言語のすべての特性が特定のユーザにとって重要であることが広く認識されている一方で,DAML+OILと同等の記述力のある言語が言語仕様全体を満足するツールを開発しようとするグループをしり込みさせることも分かっている.多くの人が取り扱うことのできる目標を与えるために,より小さな仕様の言語が定義され,OWL Liteと呼ばれている.OWL LiteはOWLとDAML+OILで共通に使用されている特性の多くを取り込もうとしている.また,OWL Liteは,Webアプリケーションにとって重要なfunctionalityを付け加えることによって,RDFS以上の記述力を持った言語を提供しようとしている.


2. Language 概要

このセクションではOWL LiteとOWLの言語概要を記述する.

このドキュメントの中でイタリック体で書かれた用語は,OWL言語で規定する用語である.用語の大文字/小文字は言語仕様と同じように記述している.rdf:またはrdfs:と書かれたプレフィックスは,RDFまたはRDF-Sの名前空間で規定される用語であることを示している.それ以外はOWL namespaceで規定される用語である.

2.1 OWL Lite 概要

OWL Liteの要素をまとめると次の通りである.

2.1.1 OWL Lite RDF Schema Features 概要

2.1.2 OWL Liteにおける同一性と非同一性の概要

2.1.3 OWL Liteのプロパティ特性の概要

2.1.4 OWL Lite Restricted Cardinality 概要

2.1.5 OWL Liteのデータタイプ概要

Following the decisions of RDF Core.

2.1.6 OWL Lite のヘッダ情報の概要

2.2 OWL 概要

OWLに付け加えられる要素をまとめると次の通りである.

2.2.1 OWL Class Axioms 概要

2.2.2 OWL クラス表現の論理的組合せの概要

2.2.3 OWL Arbitrary Cardinality 概要

2.2.4 OWL Filler Information 概要


次のセクションでは,拡張された言語特性について述べる。

3. OWL Liteの言語特性

本セクションではOWL Liteの言語特性について英語で記述する.abstract syntaxが言語の説明用に用いられる.OWL LiteはOWLの記述子のサブセットを持ち,またいくらかの制限を持つ.OWL言語全体(またDAML+OIL)とは異なり,クラスはその上位クラスとある種の制約だけを用いて定義される.クラスの同一性と複数のクラス間のサブクラスだけが認められている.同様に,OWL Liteにおけるプロパティの制約はクラスを用いる.OWL Liteはまたcardinalityに対して限定された概念を持っている.すなわち,陽に0か1と記述されたcardinalityだけである.

3.1 OWL Lite RDF Schema Features

OWLはRDF言語の制限された拡張とみなすことができる.このことはOWLで書かれたドキュメントはRDFドキュメントであることを意味している.すべての用語は,明示的に記述されていなくても,OWLの名前空間の中にある.このように,Classという用語は正確にはowl:Classであり,rdfs:subPropertyOfはsubPropertyがrdfsの名前空間に由来することを示している.このドキュメントでは,個体という用語をあるクラスに属する実体を指し(例えば,個体DeborahはクラスPersonに属す),同様に データタイプ(例えば,個体4は整数)である対象を指す.

3.2 OWL Liteにおける同一性と非同一性

次の記述子は同一性と非同一性に関するものである.

3.3 OWL Liteのプロパティ特性

OWL LiteとOWLには,プロパティとその値に関する情報を記述するための特別な識別子がある. OWL Liteはプロパティの値に制約を与えることができる.

3.4 OWL Lite Restricted Cardinality

OWL Liteにはcardinalityに関する限られた制約が含まれている.OWLのcardinalityに関する制約は,ある特定のクラスのプロパティについてのみ記述しているため,ローカル制約と呼ばれている.すなわち,そのクラスのインスタンスのそのプロパティのcardinalityを制約するものである.OWL Liteのcardinalityに関する制約は限定的なもので,cardinalityの値が0か1の場合だけを許している(Full OWLのように任意の値のcardinalityを許していない).

3.5 OWL Lite のデータタイプ

3.6 OWL Lite のヘッダ情報

4. Incremental Language Description of OWL

Full OWLはOWL Liteを次のように拡張している.

5. まとめ

このドキュメントは、OWL LiteとFull OWLの両方の特性概要を示すことによって、OWL言語を概念的に記述したものである.記述子の英語による簡単な説明を簡単な例と共に示した.シンタックスの説明については考慮せず、詳細はOWL reference description documentOWL Web Ontology Language 1.0 Abstract Syntaxの2つのドキュメントを参照している.このドキュメントの古い版(2002年7月8日版,2002年6月23日版,2002年5月26日版,2002年5月15日版)では,OWL Liteの発展の経緯とその際に議論された問題についても述べている.